コアード
ワイヤー

コアードワイヤーについて

コアードワイヤーは、金属製薄板(フープ)に合金や金属粉を包み込み、連続したチューブ状に成型したものでワイヤーインジェクション法により添加することで、溶湯表面での反応を防ぎ、溶湯内への確実な添加が可能となります。そのため、添加剤の歩留りも向上し、経済的効果も期待できます。また、添加剤が自動的に投入されるため、投入忘れなどの人的ミスの低減にも寄与します。
コアードワイヤーを導入することで、局所集塵、自動送線、取鍋底部での処理が可能となり、より安全に、確実に、処理を行うことができます。OTGでは、原料の溶解からワイヤー成形まで、全工程を社内で行なっているため、お客様の要望に柔軟に応じることが可能です。

ワイヤーインジェクション法

ワイヤーインジェクション法とは、専用フィーダーを使用してコアードワイヤーを溶湯へ添加する方法のことで、強度の高いワイヤーが溶湯表面のスラグを貫通するため、目的成分を確実に添加することが可能です。また、被覆により母合金の酸化減耗を抑制することができ、良好な歩留まりを示します。さらに、専用フィーダーによりワイヤーの添加速度を自在に調整でき、その制御が簡便であるため、自動化が可能となり、作業における安全性を飛躍的に向上させることが可能です。

コアードワイヤー製造ラインの概要

金属製薄板(フープ)を成型機でお椀形に成型し、そのお椀に粉砕した母合金を充填させます。充填後は、中身が漏れないようなワイヤーに成型し、ドラムに巻きつけてコイルにします。